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OSS 3D地理空間コミュニティ グラント

本グラント(助成金プログラム)は、成果物が3D地理空間コミュニティへ貢献する取り組みに対して提供される、 制限の無い資金援助です。貢献とは、ここでは3D地理空間情報のオープンソース性と、相互運用性を促進することを指します。このプログラムの助成額は5,000米ドルから50,000米ドルまでとなっています。

~初期段階のスタートアップ企業、教育者、研究者、プロ開発者、クリエイターの方、これから開発を勉強してみたい方など、DXやメタバース、デジタルツインに興味があったり、特にそれらに3D地理空間情報を掛け合わせたエコシステムを広めたい方々に~

本グラントの申込期間は終了いたしました。

多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。申請書はただいま審査中です。後日このサイトで、結果をご案内いたします。

Cesiumラーニングパス

Cesiumについて学ぶための様々なコンテンツが用意されています。経験豊富な Cesium 開発者から初心者まで、どなたにもご利用いただけます。Cesium 認定開発者になるための知識、スキルの習得や、継続的な学習にラーニングパスをお役立てください。

Cesium プラットフォーム ラーニングパスは 

3D地理空間の可能性は、製造業や流通、不動産、保険、スマートシティ、モビリティ、災害対策、研究・教育分野など限りなく多岐にわたります。3D地理空間情報の革新はグローバルなペースで加速しており、日本でも、開発者やクリエイターによって多くの取り組みが始まっています。

Cesium社では、日本の開発者やクリエイターの活動をさらに活性化し、支援することを目的として、『Cesium Grants JAPAN 2024』という、助成金プログラムを実施することに決定しました。

Mount Fuji ion and google tiles for Japan Grants website

Cesium for Unrealでレンダリングした、富士山のデジタルスクリーンショット。

ここで自己紹介です。

Cesiumと開発者エコシステム

Cesiumは、強力な3D地理空間のアプリケーションを作成するための基盤となるオープンプラットフォームを創っている会社です。Cesiumは大量の3D地理空間データセットをストリーミングするための、3D Tilesという技術を発明し、それはオープンスタンダード、OGCコミュニティ標準として世界中で認められています。

Cesiumが提供するのは、3D地理空間のソフトウェアコンポーネントで、これにより、例えば2Dから没入型の3Dへのインターネットの進化(メタバースとして知られているコンセプト)などを実現することもできます。

Cesiumプラットフォームは、Webブラウザ上で動作する高度な仮想地球儀であり、さまざまな3D地理空間のデータを視覚化し、重ね合わせることで、新しい価値とサービスを創造することができます。またCesiumは、Unity、Unreal Engine, NVIDIA Omuniverseなどの多くの優れた開発エンジン向けのオープンプラグインとしても利用可能です。

Cesiumは、3D地理空間データ領域全体の開発者を育て、開発者同士をつなげていくエコシステムの構築に取り組んでいます。そのエコシステムは、特に以下の4つの点に重点を置いています。

  • 機能、互換性、コラボレーションを強化するオープンソースへの貢献。
  • 新しいプラグインやオープンな標準、他の3D 地理空間エコシステムとの相互接続方法の拡大等の相互運用性への貢献。
  • 教育者や研究者向けの学術カリキュラム開発など地理空間教育分野での貢献。
  • 個人や一企業の興味、利害を超えた、地域社会・世界の課題解決に貢献するプロジェクトの実現

Cesium Grants JAPAN 2024 とは

そのエコシステムの構築を支援するためのプログラムの一つとして、上記の重点項目に資するアプリケーションの開発やプロジェクトを実現するための助成金提供プログラムが『Cesium Ecosystem Grants』です。本プログラムは本年4月よりグローバル展開され、この度その日本特別版であるCesium Grants JAPAN 2024を実施する運びとなりました。

本助成金の応募・審査について

助成金プログラムルール 

助成金

助成金は5,000米ドル~50,000米ドルで、チーム、個人での申し込めますが、個人での申し込みに対する提供上限額は15,000米ドルです。助成金の使用目的は指定しません。

本助成金はCesium からの「ギフト」です。この助成金を受領して作成されたアプリやプロジェクトの知的財産権は、本グラントへの申請者や申請会社がそのまま保持し続けてください。

応募方法

Cesium Grants Japan 2024の申込期間は終了いたしました。後日このサイトで、結果をご案内いたします。

応募資格 

  • Cesium開発経験有り、無しを問いません。
  • 初期段階のスタートアップ企業、教育者、研究者、プロ開発者、クリエイターの方、学生の方、これから開発を勉強してみたい方など、3D地理空間エコシステムを広めたい方々に

選考プロセス

応募を受け付けた後、助成金提供候補者に選ばれた方はCesiumよりご連絡させていただきます。

選考基準

FAQを参照ください(こちら

グラントが求めるポイントはどんなことですか。

オープンソース貢献者

機能、互換性、コラボレーションを強化するようなオープンソースプロジェクトに, 新しいコンポーネントを追加する。

例: North Road Consulting社(オーストラリア)とLutra Consulting社(イギリス)の共同プロジェクトは、100万人以上のユーザーを持つオープンソースのデスクトップGISアプリケーションであるQGIS内で3Dタイルへのアクセスを提供することにより、3Dタイルのエコシステムを拡大しました。

QGISとの統合

相互運用性への貢献

新しいプラグイン、相互運用可能なオープンスタンダード、インテグレーションなどを通じて、3D 地理空間エコシステムの相互接続方法を拡大する。

例:このプロジェクトはCesiumプラットフォームによって、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を昇華するというものです。BIMの主要なオープンソース交換標準(IFC)を、セマンティック・シティ・モデルとスケール可能なデジタル・ツインに発展させ、コラボレーションとイノベーションを促進します。

IFCタイリング・パイプライン

3D地理空間の教育

教育者のためのカリキュラム開発、またはイノベーティブな学生プロジェクト。

例: Wentworth工科大学の非常勤教授であるRyan Thomas氏は、オープンソースで初心者向けの3D地理空間活用を学生に教えるための「Spatial Opportunity Lab」を立ち上げました。

Spatial Opportunity Lab

世界への貢献

個人の興味、利益を超え、世界の役に立つようなプロジェクト。

例: 東京大学の渡邉教授は、この助成金で「デジタルアーカイブ」を構築し、「災害の記憶」を世界に発信しています。

渡邉英徳 東京大学教授

申請金額の目安

グラントに応募する際は、現実的な予算をご考慮ください。

プロジェクトにかかる時間、必要な専門知識のレベル、プロジェクトの最終的な影響を考慮してください。

例えば、日本のデジタルツイン業界全体が利用できるような大規模な3D地理空間オープンソースの貢献で、構築に6ヶ月かかるものは、30,000米ドルから50,000米ドルの範囲で認められ、一方、ローカライズされた3D地理空間学習コンテンツは、作成に2ヶ月かかり、12,000米ドルから15,000米ドルのレベルです。

サポート情報

~本グラントチャレンジを検討される方へ~

ぜひご覧ください。

過去の受賞者 

こちらから過去の受賞者の例を参照できます。

FAQ

よくある質問

対象者

助成金は、年齢、性別、所属機関、業種などを問わず、誰もが対象です。コラボレーティブでオープンなエコシステムの中で、3D地理空間業界を発展させることを目的としています。

本グラントの主なトピックの例:(ただし以下に限定されません)

オープンソースへの貢献:

  • Cesium社の取り組みに対してへの貢献。
  • Cesiumプラットフォーム、もしくは関連製品を利用したプロジェクトへの貢献。
  • 3D地理空間エコシステムに関連したプロジェクトへの貢献。

相互運用性への貢献:

  • オープンスタンダード
  • 複数プロジェクトの統合
  • ドキュメンテーション
  • チュートリアル
  • オープンデータなど

3D地理空間教育

Cesiumを使った世界への貢献:

  • 地球温暖化
  • 社会的インパクト投資に関するプロジェクトなど

良い申請の例は

過去の助成者リストを参考にしてください。

現在進行中のプロジェクトも対象になりますか。

アイディア段階から、進行中のプロジェクトまで申請できますが、すでに完成した部分は助成金の対象外です。

助成者の選考基準は何ですか。

  • 影響力:具体的な成果物や次のステップなど、個人の枠を超えた明確なインパクトのあるプロジェクトであること。
  • 実行可能性: プロジェクトが現実的で達成可能であること。プロジェクトの成果物を達成するための適切なチームとインフラがあり、ニーズと計画が明確である
  • オープン性エコシステム:オープン性を強く持った申請が優遇されます。
  •  イノベーション:プロジェクトは、創造的かつ独創的な方法で3D地理空間エコシステムを探求し、構築することが期待されます。

※ただし、本ファンドは自社のビジネス製品開発のためだけの投資には利用いただけませんのでご注意ください。

プロジェクトのアイデアや申請について相談できる担当者はいますか。

手続きについてご質問がある場合は、grants@cesium.com までご連絡ください。申請が受理された後、不明な点は質問をさせていただく場合があります。

申請後の手順を教えてください。

応募書類は、社内委員会により順次審査されます。必要に応じて、質問、説明、修正などのフォローアップを行います。

プロジェクトが助成金受領に選ばれた場合、助成金はいつ受け取れますか。

プロジェクトの進行スケジュール表を申請フォームと一緒に提出していただきます。

助成金は、開始時に50%、プロジェクトがスケジュール表の目標に達した時点で残りの50%が送金されます。領収書の提出や支出を追跡する必要はありません。

助成金に返済義務はありますか。

本エコシステムグラントは、一部の奨学金やローンのように返済する必要は一切ありません。これはエコシステムへのギフトです。

助成金の受領者になった場合、基金以外の特典はありますか。

はい、あります。エコシステムグラントの目標は、できるだけ多くの人々を、エコシステムに迎え入れることにあります。助成受領者は、当ウェブサイトで紹介され、デジタルバッジを受け取ります。そして助成金支払いの後も継続してCesiumチームと良い関係を築いていきましょう。

金銭的援助以外にサポートが必要な場合には、申請フォームに専用の項目がありますので、お知らせください。

なぜ申請が却下されたのですか。

Cesiumには理由の如何を問わず、応募を拒否する権利があります。

助成金を受けるには、オープンソースである必要がありますか。

絶対条件ではありませんが、Cesiumはオープンで相互運用可能なプロジェクトを応援します。

プロジェクトの知的財産はCesiumが所有するのですか。

いいえ。申請者がプロジェクトの知的財産の所有者です。

Cesiums製品を使用していないプロジェクトも対象ですか。

はい。3D地理空間業界に良い影響を与えるもの全てが対象です。

学術研究は対象ですか

研究内容と目的が本グラントと合致すれば、もちろん対象です。